本から学ぶ

『生き残る技術』野村克也

WBCでの日本の活躍を「ノムさんなら、どう評したかな?」などと思い、著作を手に取りました。

因みにノムさんは、現役引退まで本を読んだことがなかったそうです。

解説者になるには「言葉を知らなければならない」ということで本を読み始めたそうです(まさにリスキリング)。

その後のご活躍は皆さんもご存知の通り。

相場も勝負事ですので、ノムさんが野球を通じて得た哲学が参考になることも多いです。

『生き残る技術』野村克也

厳しい競争の世界で生き残っていくためには、変化に柔軟に対応する思考力、日々の鍛錬による技量の進化、さらに結果を出し続けるための創意工夫と負けない心身の強さ、そして徹底した自己管理が常になされなければならない。長く「生き残る」には、それらのものがひとつもかけてはならないのである。
(本分より)

第一章の目次を、相場に置き換えてみたいと思います(実際は第五章まであります)。

第一章「生き残る」ことの意味

生き残るには「とは?」を問い続ける

「疑問」を持ち続け、学び続けなさい。

弱者が強者に勝ち続ける条件

人より頭を使いなさい。

変化を恐れるな

自分が変わりなさい(成長)。手法を改良しなさい。

ピークを超えたベテラン選手にも生き残る術はある

体力的にスキャルピングは無理になっても、経験を活かし中・長期投資をやりなさい。

マー君はなぜメジャーで勝ち残っているのか?

失敗から学び、成長しなさい。

第三者の目で見るから生き延びられる

損得ばかり考えるのは当事者目線になっているから。

要するに【木を見て森を見ず】の状態。

マクロ経済学の視点(俯瞰)が必要。

好きなものを突き詰めていくことで生き残れる

自分の特徴を知り、努力が苦にならないことをやりなさい。

インコースが打てなければ生き残れない

苦手(例えば、感情売買や損切り)を克服しないと生き残れません。

集団が生き延びるための「適材適所」

ファンダ、テクニカル、デイトレ、スイングなど、自分が何に向いているかを考えなさい。

生き残るための15カ条を忘れべからず

どの世界でも「自分は誰よりも努力している」と言える人が勝者になります。

王貞治選手は、荒川コーチと二人三脚で一本足打法を完成。

イチロー選手、小学生の頃から父親とバッティングセンター通い。

松井秀喜選手、長嶋監督と素振り。

などが有名なエピソードですが、落合博満選手もノムさんも「自分が一番努力した」と言い切っています。

個人的に好きなノムさんの言葉

勝ちに不思議の勝ちあり、
負けに不思議の負けなし。

「負け」の原因を追究し、繰り返さないことが重要です。

人間的成長なくして技術的進歩なし。

「努力」と「成果」の天秤は、必ず釣り合うと信じています。

 

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