お金持ちだから、教養を学ぶのか?
教養があるから、お金持ちになれたのか?
そもそも教養とは、誰もが学校で習うもの。
習ったことを社会で上手に使ったから、お金持ちになったのです。
お金持ちはなぜ、「教養」を必死に学ぶのか
ゼロから資産家になるための社会学
資産家には「世の為、人の為に」という使命感を持ち、社会にイノベーション(新たな価値観を生み出す)を起こした人がなれる。
世間に踊らされずに儲けるための経済学
アダム・スミスの理論を知る
【神の見えざる手】
個人が自らの利益を合理的に追求すれば、社会全体として適切な配分が実現する。
Y(GDP)=C(個人消費6割)+G(政府支出2割)+I(設備投資1.7割)+NX(純輸出)
※GDPの6割が個人消費だから、街角景気指標は実際の経済指標より先行して動く。
投資と消費の違いを知る
どちらが悪いというわけではなく、その支出が利益をもたらすかどうか。
※普通の人は「家や車を持たないわけにはいかない」と考える。
しかし教養のある人は、所有せずに借りた場合、どの程度費用が浮くのか、冷静に計算し判断する。
※一億円あれば、平均年収に近い額を不労所得で得ることが出来る。
トマ・ピケティ『21世紀の資本』を知る
資産家と労働者の格差は、報酬の違いに起因する。
企業は、労働者への昇給よりも利子や配当を優先する。
そうしないと企業は投資や融資を受けられなくなるからである。
よって、労働者と資本家の格差は拡大し続ける。
お金の思考センスを身に付けるための数学
重要なのは、ある情報を知らされた時に「ニュアンスで判断しない」こと。事実を知り、自分で判断する。
投資理論は「株価の動きに法則性があるか」「市場の効率性をどう考えるか」の二つの対立軸で整理できる。
【帰納法】で得られた結論はあくまで推測。
【演繹法】においては、適用する前提の普遍性が非常に重要となる。
投資手法 | 使用理論 |
長期投資 | 演繹法・ファンダメンタルズ |
短期売買 | 帰納法・テクニカル分析 |
稼ぐ脳を加速するための情報工学
AIは特定の職種を奪わず、能力の低い人と置き換わるだけ。
人間と儲けの構造を見抜くための哲学
成功の秘訣はビジョンか環境か。
観念論の人は、正しい価値観に基づいて決めた行動は、どんな状況でもそれを貫くべきと考える。
唯物論では、新しい技術の登場など物理的な環境の変化は、人間の精神を大きく変えると考える。
成功者は、自分が成功した理由として、観念論的理由を挙げる。
要するに、お金や仕事に対する基本的な考え方、モチベーションに対する考え方など、価値観やマインドを重視している。
【形而上学】抽象的に物事の本質を追求する分野→哲学
【形而下学】現実的な感覚や経験を通じて理解できる分野→経済学
ビジネスや投資で成功する人には、ある種の共通項がある。
それは、いかなる変化にも対応できるバランス感覚。
投資の世界で一つの投資手法が長期間にわたって上手く適用できることは稀である。
変化しないと継続して成果を上げることは難しい。
一貫してブレない姿勢と、状況の変化に上手く対応している。
つまり絶妙なバランス感覚がある。
富の大局と未来を見通すための歴史学
資産家や企業の経営者の中には、歴史に造詣の深い人が少なくない。
歴史の中に、人や組織の共通法則を見出すことが出来るからだ。
共和制から帝政に至るローマの歴史には、民主主義に関する重要な話が全て盛り込まれており、最高の教科書となっている。
米国と言う国は、ローマを強く意識して建国されたが、スターウォーズもその延長線上にある。
ローマの歴史、あるいはスターウォーズのストーリーを理解できれば、組織の繁栄とはどういうことなのか、リーダーシップや公正さはどうあるべきなのか、といったビジネスにおける根本的な問いについて判断する手助けとなる。
同質社会と言われた日本において、今ほど「差別」という問題が活発に議論されている時代はない。
差別には、人種・国籍・宗教・性別・年齢など様々な要因があるが、社会の多様化が進む以上、異なる価値観を持つ人々の対立は更に激しくなる。
対立の背後には、お金の問題が存在し、対立を解消する手段もやはりお金。
日本は資源に乏しく、貿易を経済の基礎にせざるを得ない。
日本は明治維新によって近代化を実現した。
当時の覇権国である英国との関係性の中で地位を確立していった。
鉄道や軍事技術の多くが英国のもの。
金融インフラの構築も英国との協力関係で実現した。
対ロシアとい部分で更に強固になり、1902年の日英同盟に繋がる。
近年、民泊やライドシェアなどシェアリング・エコノミーと呼ばれるビジネスが急成長している。
恐らく、新しい技術や概念を用いたビジネスはこれからも登場する。
こうした新しい技術やサービスが登場してきた時、人がどのように行動すればよいのかについては、そう簡単に答えが出てくるものではない。
なぜなら、新しい技術やサービスが常に正しく立派なものとは限らないからである。
この時、重要になってくるのは判断基準である。
時代や分野に関係なく成功するスキルを身に付けるためには、教養を身に付ける必要がある。