人間の行動には「パターン)」があります。
それを知らない人は、それを知っている人に操られています。
もちろん、投資行動にもそれは顕著に現れます。
学べば、負け組の大衆の行動から抜け出せます。
影響力の武器 なぜ、人は動かされるのか
影響力の武器
『要請+理由』
「頼み事をする時には理由を添えた方が成功しやすくなる」
人は、自分の行動に対して「理由」を欲しがる。
「すみません、5枚だけですけど、急いでいるので先にコピーさせてくれませんか?」
「すみません、5枚だけですけど、コピーしなければならないので先にコピーさせてくれませんか?」
上の2つはどちらも94%の人が譲ってくれた。結果は同じ。
→×専門家(?)が日本株は割安と言うから買う。
→〇投資判断は自分で行う。
「高価なモノ=良いモノ」
安い化粧品が売れないのは、よく聞く話。
スーパーで間違えて2倍の価格を付けたら、モノが売れ出す。
→×急騰している株を買ってしまう。
行動の多くは自動的・紋切り型である。
複雑な環境の中では簡便法が必要である。
社会における購買行動の標準的な引き金に「割引クーポン」がある。
→〇株主優待
「コントラストの原理」
不動産セールスマン(クズ物件→普通の物件)
新しい客に住宅を見せる時、必ず魅力の無い住宅から始める。
これは「セットアップ」物件と呼ばれ、客に売るためではなく、ただ見せるためだけにある。
これらと比較すれば、他の住宅がとても良いモノに見えるからである。
自動車のディーラー(高額商品→オプション)
新車の売値を決めた後で、オプションを次から次へと客に勧める。
何万ドルという取引の後では、百ドルが取るに足らない額に思える。
→×高額商品を買うと、更なる浪費が待っている。
→×買った株が下落すると、安くなったからとナンピンする。
→予め計画していたナンピンで、リスク管理が出来ているなら〇。
返報性の原理
恩恵を受けたら、似たような形でそのお返しをしなくてはならない。
→〇配当を貰ったら、再投資!
コミットメントと一貫性
一度決定し、ある立場を取ると、そのコミットメントと一貫した行動を取るように、個人的にも対人的にも圧力がかかる。
我々は前の決定を正当化するように行動する。
→×自分が買った投資信託・ETF・株・商品などに固執する。
→〇相場は循環するし、諸行無常が大原則。
社会的証明
他人が何を正しいと考えているかに基づいて物事が正しいかどうかを判断する。
→×データが全て正しいとは限らない。
仮に、データが正しいとしても主張と関連しているとは限らない。
要するに、結論ありきで都合の良いデータを持ち出している可能性もあるということ。
→〇相場の世界に限らず、正確な未来は誰も当てられない。だから、一貫性のあるコメントが誠実とは言えない。
好意
人は自分が好意を感じている知人に対してイエスという傾向がある。
→×その人が勧める投資をやってしまう(あくまでも投資は自己判断)。
バフェットは「S&P連動ファンドに積立投資」だけをやっててお金持ちになった?
権威
権威者に対する服従は、一種の短絡的な意思決定として、思考が伴わない形で生じてしまう。
→×まず、経歴・学歴で人を判断する。
→〇その人の過去ではなく、未来(何を目指しているか)で判断する。
何を言っているかではなく、何をしているかで判断する(言葉ではなく行動)。
希少性
人は機会を失いかけると、それをより価値あるものとみなす。
この希少性の原理を利用する技術として「数量限定」や「期間限定」といった誘導戦術が使われる。
提供しているものを手に入れるには、量や時間に限りがあることを信じ込ませようとする。
→×暴落時にパニックの投げ売り。
→〇暴落時はバーゲンセール。※ただし、次の暴落が急回復するとは限りません。