投資脳強化

「諺(ことわざ)」を分類-帰納法的アプローチ 世界編

最初に約1500個の諺を収集し、知らない諺を捨てました。

次に教戒の諺を残し、風刺の諺を捨てました。

ここでは、似たような意味の諺をまとめて、重要だと思われる「概念」を抽出します。

概念=同類のものに対して抱く意味内容。

「諺(ことわざ)」を分類-世界編

結論

教戒の諺は「世界(社会)」と「人類(自分)」の二種類に分類されます。

また「不変(普遍)」と「可変(特殊)」という分け方もできます。

※普遍=Universal、特殊=Special(この二つは対義語)

世界編では「不変の真理」を学びます。

共通の「概念」で分類

では、実際に「概念」をひとつずつ見ていき、真理に迫ります。

諺には解釈がついていますが、それが全てではないと考えます。

誰もが自分の人生経験から「こういう意味もあるよな」と感じることもあると思います。

また、グループ分けの「概念」も人によって違うと思いますし、それぞれ自分でグループ分けをやってみるのもいいと思います。

あくまでも「真理」という指針を見つけて、楽に生きることが目的であり、そのキッカケ作りになれば、と考えます。

「世界(社会)」に関するの諺

法則

世界に一つだけの花

人間はひとりひとり違う種を持つ。

自分の花を咲かせることだけに一生懸命になればいい。

平成に最も売れた(共感された)曲の題名。

所変われば品変わる

土地が違えば、風俗・習慣等も違う。

人に「個性」があるように、土地(国・州など)によって道徳法則(法律)も違います。

郷に入っては郷に従え

その土地に住むにはそこの風俗・習慣に従うのが処世の術。

上の二つの諺は映画「アバター」や「ラスト サムライ」のモチーフです。

遠くの親類より近くの他人

遠方にいる親類よりも近隣にいる他人の方が頼りになる。

心理学の法則を学ばないと、一生利用される側の人間になります。

天災は忘れた頃にやってくる

天災は、災害の悲惨さを忘れた頃に、再び起こる。

地球に住んでいる以上、災害からは逃れられません。

明けない夜は無い(陽はまた昇る)

人生においてずっと悪い事ばかりが続くわけではない。

人間は、自然法則の中で生きています。

道理

無知の知

自らの無知を自覚することが真の認識に至る道である。

ソクラテスの真理探究への基本になる考え方。

すべてを知ることが出来ない以上、謙虚に生きなければなりません。

故きを温ねて新しきを知る

過去の事実を研究し、そこから新しい知識や見解を啓く。

ニュートンは「巨人の肩に立つ」と表現したらしいです。

灯台下暗し

灯台のすぐ下は暗いから、身近な事情はかえって分かりにくい。

諺に真理が隠されているとは正に【灯台下暗し】。

木を見て森を見ず

小さいことに心を奪われて、全体を見通さない。

冷静さを失くしては、俯瞰できません。

氷山の一角

表面に現れている事柄は好ましくない物事の全体のほんの一部分である。

大切なものは、目に見えません。

本質

人は真っ白な状態で生まれてきますが、いつの間にか常識や価値観を植え付けられてしまいます。

論より証拠(エビデンス)

あれこれ論じるよりも証拠を示すことで物事は明らかになる。

百聞は一見に如かず

人から何度も聞くより、一度実際に自分の目で見る方が確かであり、よく分かる。

見ると聞くとは大違い

人から聞いて想像するのと、実際に見るのとでは、大変な相違がある。

聞いて極楽見て地獄

話に聞くのと実際に見るのとでは非常に違っている。

食わず嫌い

ある物事の真価を理解しないで、訳も無く嫌う。

時間

生まれた瞬間から、人生のカウントダウンは始まっています。

桃栗三年柿八年

桃と栗は、芽生えの時から3年、柿は8年経てば実を結ぶ。

いきなりマッチョになれないように、物事を達成するには適切な時間があると教えています。

喉元過ぎれば熱さを忘れる

苦しい経験も、過ぎ去ってしまえば忘れてしまう。

人の噂も七十五日

世間の噂は長く続かず、暫くすれば忘れられる。

良くも悪くも人間は忘れる生き物です。

聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥

知らないことは積極的に質問するべき。

光陰矢の如し

月日の経つのは早い。

来年の事を言えば鬼が笑う

将来のことは予測しがたいから、あれこれ言っても始まらない。

明日は明日の風が吹く

明日はまた、別の成り行きになるので、くよくよするな。

人間万事塞翁が馬

人生の禍福は転々として予測できない。

一寸先は闇

ほんの少し先のことも全く予知できない。

因果

過去と現在、そして現在と未来は繋がっています。

因果(過去→現在)を知ることで「未来」を予測します。

ただ、目に見えない事象もありますので危機管理は怠れません。

 

蒔かぬ種は生えぬ

何もしないでは良い結果は得られない。

瓜の蔓に茄子はならぬ

子は親に似る。

隣の花は赤い

何でも他人のものは良く見える。

人間の本質は「無いものねだり」です。

「健康」も「親」も「恋人」も失った後で・・・。

笑う門には福来る

笑いの絶えない人の家には、自然と幸福が訪れる。

自業自得

自分の行いの報いを自分が受けること。

良くも悪くも、です。

金銭

お金はあらゆるモノの価値を表しますが、お金自体の価値も変動することを忘れてはいけません。

時は金なり

時は貴重であるから無駄に過ごしてはならない。

地獄の沙汰も金次第

この世はすべて金の力で左右される。

金の切れ目が縁の切れ目

金銭で成り立っている関係は、金が無くなれば終わる。

貧すれば鈍する

貧乏すると、生活の苦しさのために精神の働きまで愚鈍になる。

衣食足りて礼節を知る

人は物質的に不自由がなくなって、初めて礼儀に心を向ける余裕ができてくる。

変化

価値は人によって異なり、また状況によって変化する」ということを教えています。

溺れる者は藁をもつかむ

危急に際しては、頼りにならない物にもすがろうとする。

砂漠では水が壱万円で売れるかもしれませんし、フラれた直後の人は優しくされると落ちやすいということです。

逃がした魚は大きい

手に入れ損なったものは惜しさが加わって、実際より価値があるように思われる。

人間の本質は「無いモノねだり」です。

枯れ木も山の賑わい

つまらないものでも、無いよりはマシである。

【猫の手も借りたい】とも言います。

背に腹は代えられぬ

差し迫った苦痛を回避するためには、他のことを犠牲にしても仕方ない。

苦しい時の神頼み

普段は信仰心を持たない人が、病気や災難で困った時だけ神仏に祈って助けを求めようとする。

相応

分相応という価値観が非常に大切です。

ローマは一日にして成らず

大事業は、長い間の努力無しには完成されない。

山高ければ谷深し

高騰が激しければ、その反動で暴落も激しい。

ハイリスク=ハイリターン、ブルーオーシャンはやがてレッドオーシャンになるということです。

学問に王道無し

学問をするのに安易な方法はない。

誰が学んでも等しく経なければならない過程がある。

割れ鍋に綴じ蓋

どんな人にも、それに相応しい伴侶がある。

餅は餅屋

その道のことはやはり専門家が一番である。

投資の専門家とは、金融機関の人間ではありません。

思考

人間は思考力で地球のヒエラルキーの頂点に立ちました。

(神)棚から牡丹餅

思いがけない好運を得る、労せずして良いものを得る。

カイト
カイト
この諺の意味には異を唱えたい
オクト
オクト
何?

考え続けたからこそ閃いた、それを「神様からご褒美をもらえた」と例えたのがこの諺の真意ではないかと思うのです。

カイト
カイト
言い換えれば【ニュートンの林檎】

必要は発明の母

発明は必要があるところから生まれる。

失敗は成功の基

失敗すれば、その原因を反省し、方法や欠点を改めるので、かえってその後の成功に繋がる。

窮すれば通ず

事態が行き詰まって困りきると、かえって思いがけない活路が開けてくる。

人間は基本的に怠け者です。

余程、追い詰められないと(期限を設けられないと)行動できません。

目から鱗が落ちる

何かがきっかけになって、急に物事の実態などがよく見え、理解できるようになる。

芸術

言葉や文字だけでは伝達力が弱いのです。

ペンは剣よりも強し

思想や文学の力は武力よりも大きな力を持つ。

データだけの論文より、人間ドラマにした方が伝わります。

芝居は無筆の早学問

芝居は読み書きができない人でも手っ取り早く知識を得ることができる。

歴史書を読むより、舞台や映画で観た方が理解できます。

事実は小説よりも奇なり

世の中の実際の出来事は、虚構である小説よりもかえって不思議である。

意外性が人の記憶に残ります。

芸は身を助く

一芸に優れていると、困窮した時にそれが生計の助けになる。

嘘も方便

嘘は罪悪ではあるが、良い結果を得る手段として時には必要である。

芸術とは「いかに上手に嘘をつく(例える)か」とも言えます。

歴代興行収入ランキングに実写映画はほとんどありません。

CGやアニメは虚構ですから、ある意味上手に嘘をついているのです。

人生

流れには身を任せる方が楽です。

禍福は糾(あざな)える縄の如し

幸福と不幸は、より合わせた縄のように交互にやってくる。

カイト
カイト
これも言いたくなる諺

楽あれば苦あり

楽しい事の後には苦しい事がある。

七転び八起き

人生には浮き沈みが多い。

金は天下の回り物

金銭は一つ所に留まっているものではない。

人事を尽くして天命を待つ

力のあらん限りを尽くして、後は静かに天命に任せる。

家族

家族であっても、自分とは違う、ひとりの人間です。

親しき中にも礼儀あり

あまり親しみが過ぎて遠慮がなくなると不和のもとになる。

良薬は口に苦し

良い忠告の言葉は聞くのが辛いが、身のためになる。

本当に相手のためを思う忠告なら届きます。

以心伝心

仏法の奥義を、言葉や文字を借りず師の心から弟子の心に伝える。

阿吽の呼吸

二人以上で一緒に物事を行う時の、互いの微妙な気持ち。

肝胆相照らす

互いに心の底まで打ち明けて親しく付き合う。

親子

子に勝る宝無し

子供は人間の最上の宝である。

蛙の子は蛙

子は親の辿った道を歩む。

蛙の子はオタマジャクシです。つまり、幼い頃は分かりにくいけれど大人になると似てくるということです。

親の心子知らず

親が子を思う気持ちが通じないで、子は勝手気まま。

可愛い子には旅をさせよ

子供が可愛いなら、甘やかさないで、世の中の辛さを経験させた方が良い。

孝行のしたい時分に親は無し

親の生きている内に孝行しておけばよかったと後悔することが多い。

奉仕

人間は、自分以外の人が生産したモノやサービス無しでは生きていけません。

自分も社会を支える神輿の担ぎ手のひとりです。

渡る世間に鬼はない

世の中には無情な人ばかりがいるのではなく、困った時には助けてくれる情け深い人もいる。

縁の下の力持ち

他人のために陰で苦労、努力をすること、また、そのような人。

内助の功

陰ながら援助する身内の功績。

人生意気に感ず

人は他人の意気に感じて努力するものであり、金銭や名誉欲のためにするのではない。

火中の栗を拾う

自分の利益にならないのに、他人のために危険を冒す。

世間

「(笑顔で)挨拶をする」、すべてはここからです。

情けは人の為ならず

人に親切にすれば、相手のためになるだけでなく、やがては良い報いとなって自分に戻ってくる。

旅は道連れ世は情け

旅では道連れのあることが心強く、同じように世を渡るには互いに情けをかけることが大切である。

魚心あれば水心

相手の出方次第でこちらの応じ方が決まる。

只より高い物はない

ただで何かを貰うと、代わりに物事を頼まれたりお礼に費用がかかったりして、かえって高くつく。

身から出た錆

自分の犯した悪行の結果として自分自身が苦しむ。

他人

他人のことは分からないので、肩書や学歴で判断するしかないのです。

人は見かけによらぬもの

人の性質や能力は外見からだけでは判断できない。

人を見たら泥棒と思え

人を軽々しく信用してはいけない。

嘘つきは泥棒の始まり

悪いと思わないで嘘をつく人は、泥棒をするのも平気になる。

朱に交われば赤くなる

人は交わる友達によって、善悪どちらにも感化される。

同じ穴の狢

一見関係が無いようでも実は同類・仲間であることの例え。多くは悪事を働く者についていう

鰯の頭も信心から

物事を頑なに信じる人を揶揄 (やゆ) する時などにも言う。

世の中には悪人もいるということを忘れてはいけません。

人の口に戸は立てられぬ

世間の噂や評判は止めることはできない。

悪事千里を走る

悪い行いはすぐに世間に知れ渡る。

沈黙

時間は有効に使うべきです。

見ざる聞かざる言わざる

余計な事は見ない、聞かない、言わない。

壁に耳あり障子に目あり

秘密が漏れやすい。

口は禍の元

不用意な言葉から災難を招くことがあるので、言葉は慎むべき。

物も言いようで角が立つ

それほどでないことでも、その話し方によって、相手の感情を傷つけることがある。

雄弁は銀沈黙は金

雄弁は大事だが、沈黙すべき時を心得ていることはもっと大事だ。

知らぬが仏

知れば腹も立つが、知らないから仏のように平静でいられる。

言わぬが花

口に出して言わない方が味わいもあり、差し障りもなくてよい。

雉も鳴かずば撃たれまい

余計な事を言わなければ、災いを招かないで済む。

寝た子を起こす

静かに収まっている物事に余計な手出しをして、問題を起こす。

触らぬ神に祟りなし

面倒な事に余計な手出しをするな。

まとめ

「世界(社会・世間)とはそういうもの」と割り切ることが、楽に生きるための秘訣です。

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