最初にお断りしておきますが、僕は全く逆張りはしませんし、オススメもしません。
今回は、ただ純粋に過去のショック安の時に、
- 「移動平均乖離率(25日)」
- 「RSI(14日)」
- 「騰落レシオ(25日)」
の最低値は、どのくらいだったのかを検証する企画です。
そもそも、「逆張リスト」の方からは、これらが逆張り指標ではないというご意見もあるかとは思います。
ただ、僕はこれらの数値で売買することもありませんので、その辺はご了承下さい。
逆張り指標は役に立たない!? 過去のショック安はどうだった?

※以下の「各指標」の説明は、Googleで検索し、上位表示されたものを引用させて頂きました。
移動平均乖離率とは?
現在の価格が、移動平均線(主に25日)から、どれぐらい離れているかをパーセンテージで表したものです。
過去のマイナス圏における乖離率が-8%前後で反転しており、この付近を「買い」と判断します。byマネックス証券
(1)マイナス5%以下になると相場が目先反発に転じる。
(2)マイナス10%以下になると天底である。
という相場の経験則がある。by野村證券
要するに「-8~-10%」ぐらいが下がり過ぎなので「買い」ですといっていますね。
RSIとは?
20%~30%を割り込むと売られ過ぎと判断し、逆張りの目安として使われる手法が一般的です。byマネックス証券
騰落レシオとは?
市場の過熱感や強弱感をみるときに使われる指標。
値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割って算出します。
値上がり銘柄数と値下がり銘柄数が同じであれば騰落レシオは100%となり、120%を超えると買われ過ぎで高値圏と判断し、70%を下回ると売られすぎで底値圏にあるとみられています。by大和證券
今回のコロナショックでは、上記3つの指標の値はどうでしょうか?
コロナショック | 25MA乖離率 (最大値) | RSI | 騰落レシオ |
3月6日 | -10.8% | 26.31% | 58% |
3月10日 | -17.7% | 21.48% | 57% |
3月11日 | -15.6% | 32.44% | 57% |
3月12日 | -24.3% | 21.45% | 50% |
3月13日 | -24.2% | 28.76% | 43% |
3月16日 | -26.0% | 37.68% | 40% |
日経平均株価は、3月6日(先物終値20710円)の時点で、それぞれ売られ過ぎの数値ですが、そこから更に4000円ほど下げています(3月16日先物終値16840円)。
3月6日に買いを入れている人がいたとすればお気の毒です。
リーマンショック | 25MA乖離率 (最大値) | RSI | 騰落レシオ |
2008年10月10日 | -32.1% | 0.46% | 54% |
2008年10月27日 | -31.1% | 30.34% | 58% |
10月10日のRSI「0.46%」は目を疑う数値です。
東日本大震災 | 25MA乖離率 (最大値) | RSI | 騰落レシオ |
2011年3月15日 | -25.6% | 16.67% | 73% |
25MA乖離率だけを見ると、今回のコロナショックは、東日本大震災級ではあっても、まだリーマンショックほどではないことになります。
ただ、上記のショック安以外の時は、概ね売られ過ぎと言われる数値で反転していましたので、あながち間違っているとは言えません。
結論
それぞれ売られ過ぎの数値が出た後に、底を示唆する「ローソク足&出来高」や「チャートパターン」などと組み合わせれば、使えるサインとなるかもしれません。