天動説が「常識」だった時代に、地動説を唱えて裁判沙汰に・・・。
「それでも地球は動いている」
ガリレオ・ガリレイ
「それでも相場は動いている」
デブレオ・デブレイ
常識とは偏見のコレクションである
アルベルト・アインシュタイン
「多くの人が言っているから正しい」と考えてしまうと成長はありません。
「詐欺」とは何かを考える
「投資詐欺」「振込詐欺」について考えてみます。
まず「詐欺」という概念について。
他人を騙して金品を奪ったり、損害を与えたりすること。
「騙す」から「奪う・損害」という単語が後にくるわけで、「騙された」と感じなければ「対価を支払った」ということで問題がないということです。
モノは考えようで「1等〇億円」と宣伝している宝くじは、期待値が低く、ほぼお金をドブに捨てるようなものですが詐欺ではありません。
多くの人は「夢を買う」ということで納得しています。
つまり、「期待」という感情にも価値があると誰もが認めているわけです。
投資詐欺も同じで「儲かるかも」という期待にお金を払っているのですから、考えようによっては詐欺ではないわけです。
「騙された」と感じるのは、この世に「タダ飯は無い」「うまい話はない」という経済の原則を知らないからということになります。
つまり「無知」が原因ですから、「儲かるかも」という期待にお金を払ったということで諦めるしかありません。
【人を見たら泥棒と思え】
という諺もあります。人間は、善人ばかりではないのです。
では、振込詐欺はどうか?
振込詐欺には「期待感」はありませんから、絶対的に「悪」と思うかもしれません。
でも、世の中には「お化け屋敷」や「ホラー映画」といった「恐怖」という感情にお金を払う人もいるわけです。
平々凡々な老後を過ごしていれば、アルツハイマーになってしまうかもしれませんし、適度な刺激を受けることによって健康を維持できるかもしれません(極論です)。
振込詐欺でお金を失ったとしても、お金を失う以上の悪いことは無かったわけですし、無くしたお金はその後に得られる「安堵感」や「親孝行をしていなかったコスト」とも言えるわけです。
投資で稼ぐための一番の秘訣は「何を根拠に売買するかを自分で考え、自分で決断する」ことです。
他人の意見を参考にしている間は絶対に一人前にはなれません。
野球でバッターボックスに立った時、サッカーでシュートを打つ時、いちいち監督やコーチの意見を参考にするといった「一人前の選手」などいないのです。
振り子で「株の買い時」を考える

前回、価値は相対的と書きましたが「階調(グラデーション)」もあります。
お金は価値が変動するので「別の基準で株の買い時」説明しようと図を作りました。
人間の感情も「階調」があるのですが、例えば「お笑い芸人が書いた投資本が売れる」のが楽観とします。
そして悲観は「そのお笑い芸人の・・・」。
お笑い芸人の本のタイトルは「お金の増やし方」であり「儲け方」ではありません。つまり「物価も上昇していくために儲かるわけではない」ので言葉を選んだわけです。よく長期投資は複利効果で儲かると言われますが、物価も同じ仕組みで上昇しますので儲かりはしないのです。

①ドルコスト~の人は、図の⇧の箇所で全部買いますので株価が楽観側(左側)にあれば利益です。
②楽観側で買い始めた人は、同額を悲観側(右側)でも買えば①と同じ。
③楽観でフルインベストした人は残念ながら利益になりません。
④悲観でフルインベストした人は大きな利益になります。
初心者が勝てないのは、左側で相場に入ってくるからです。
熟練者は右側で買い、左側でコッソリ売っています。
つまり、初心者から熟練者へ資金が循環しているのです。
なるべく悲観ゾーンでたくさん買うと利益になるので、「底当て」に関心が高まります。
結論
左側での投資額より、右側での投資額が多ければ利益になるので、各々調整すればいいということです。
よって、買い時は人それぞれであり、自分にしか分からないのです。
初心者には必ずドルコスト平均法を勧めなければなりません。
「価値」とは相対的なもの
「時間は1日24時間、誰でも平等」という叱咤激励の言葉があります。
これはニュートン時代(絶対時間)のお話で、現代ではアインシュタインの相対性理論が主流です。
簡単に言いますと「楽しい時間は早く過ぎる」「年を取ると一年が短くなる」という風に時間も相対的なものという考え方です。
そもそも100mを10秒で走る人と20秒かかる人、100問を10分で解く人と20分かかる人、8時間寝る人とショートスリーパーの人とでは、時間に対する捉え方が違います。
誰もが時間に対する捉え方が違うので、カレンダーや時計で価値を共有しているのです(距離にはメジャー、温度には温度計が共通の基準)。
では、株価を判断する共通の基準はなんでしょう?
ファンダメンタルズ的にはROEやフリーキャッシュフロー、テクニカル的には移動平均線・ボリンジャーバンドなど色々ありますが、根本的には「価格(お金)」が基準です。
ただ、その「お金」自体の価値が相対的なのです。
中央銀行が、金融緩和をすれば市中のお金が増え、金融引締めをすれば市中のお金が減ります。
希少価値という言葉がありますように「相対的に少ないモノ、少なくなっていくモノ、少なくなっていくと予想されれるモノ」の価値が高くなります。
金融引締め期間は市中のお金が吸い上げられて減っていきますので、あらゆるモノに対して相対的にお金の価値が高くなっていきます。
つまり、お金と交換できるモノやサービスの値段は下がっていきます(当然、株価も)。ですから「金利上昇期間」は株より現金を持っていた方が良いのです。
※投資教育が行われているアメリカ人の現金保有率は金融引締め時には高くなります。
このようにお金の価値が変動するということを認識しておくことが重要です。
このことが理解できると、人口減少の日本株が底堅いのは、ずーっと量的緩和政策を行っているので、ずーっとお金の価値が下がり続けているからだと分かります。
つまり、お金の価値に比べて相対的に株価が高いということです。
その証拠に、世界に目を向けると「日本は安い国になった」と言われますし、日本人が海外に行くと(円の価値が下がったので)物価が高いと感じます。
また、これが最近は日経平均がアメリカに連れ安しなくなった理由です(因みにドル建て日経平均はアメリカの指数に連動しています)。
相場も世界の一部
世界の真理の一つは循環です(永劫回帰)。
春夏秋冬、朝昼晩夜、血液、お金、資源、行為、全てが「循環」し、生と死も循環の一部です(万物流転)。
そして、相場も上昇したり、下落したりと循環します(セクターローションも然り)。
循環が真理だと悟ると、下落相場(不景気)も当然くるわけですから売り時を考えますし、更に下落相場に「売り」から入ることも考えるようになります。
株は「金融緩和時に買って、金融引締め時に売れば儲かる」と分かるからです。
信用取引が怖い? レバレッジが怖い?
ハサミや包丁だって、無知な赤ん坊に持たせれば怖いというものです(無知の知)。
インデックス投資は最適解?
「インデックス積立投資」はただの「私的年金」であり、儲かりはしません。
お金が「増えること」と「儲かること」は違います。
儲からないのは物価も上昇するからです。
儲かるなら、公的年金を40年間積み立てた日本人は皆お金持ちになっているはずですし、年金制度を不安視する人はいないでしょう。

赤線の物価は、毎月の消費者物価指数(前月比)を足したものです。
2004年1月から現在まで消費者物価は45.7%上昇しています。
2004年1月に1億円だったモノが、現在は1億4570万円になっているということです。
また、資源は有限なのに対し、人口は今後も増え続けます。
そうすると、当然ながら物価上昇に拍車がかかります。
物価と株価は連動します。ですから、
インデックス(株価指数)積立投資は物価上昇による資産の目減りを防止し、退職後に生活していくための資金を貯めることが目的の私的年金です。
もちろん、今後は公的年金だけでは生活できなくなりますので、将来に不安のある人は、idecoや積立NISAをやるべきです。
ただ「全世界株式」というのは、やめて欲しいと思います。
自分の資金が、たとえ間接的であったとしても民主主義ではない国の軍事費に利用されるのは嫌でしょう?
仮想通貨もロシアや北朝鮮の資金源になっていますので教養のある人は持っていません。
ゆっくり金持ちになりたい?

ベゾス「何故誰もあなたの投資戦略を真似しない?」
バフェット「ゆっくり金持ちになりたい人なんていないよ」
この会話を聞いて「短期間で儲けようとする人は愚か者だ」と考えるのは短絡的です(多角的視点が欠如しています)。
もし、あなたが急に用事ができれば「最短」で行こうとしませんか?
古代人だって、水を効率良く手に入れるために川沿いに文明を築きましたよね?
人間は本能的に「効率を求める生き物」で、だからこそ社会は発展してきたのです。
逆に、ゆっくり金持ちになりたいなんて言ってる人は「向上心無いの?」と言われてもしょうがありません。
因みに、投資信託の平均解約年数は約3年です(ググれば分かります)。
僕はこう考えます。
【石の上にも三年】と言うように、投資信託を三年も継続すれば経済や景気に対する感度が上がり、誰でも学び始めると思うのです。
(「意外と儲からない」だとか「手数料も複利かよ」とかで解約する人もいると思いますが・・・)
そうすると、効率を求め始めます(それが人間の本能なのです)。
「自分の大事なお金を顔も知らない人間に任せていいのか?」
「手数料を取ってるけど、ただ決まった日に買っているだけだろ?」
「それなら相場が下がった時にまとめて投資して、上がった時に売れば効率良く儲けられるんじゃないの」
全員が儲かるかどうかは別にして、試行錯誤する人の中から成功者が生まれるのは間違いありません。
「ほったらかし→儲かる」
「試行錯誤する→儲からない」
これって因果が合っていませんよね?
赤信号みんなで渡れば怖くない
映画『浅草キッド』を観ました。
いや、面白かったです。
表題の「赤信号~」も劇中の漫才シーンで登場します。
これは、もはや格言ですね。
日本人の特徴を見事に表現しています。
日本人は、バレンタインやハロウィン、ジューンブライド(六月の花嫁)など海外の文化にすぐに乗っかります。
前者は「お菓子メーカーの策略」、後者は「梅雨時期に結婚式が減少することに対する対策」です。
最近では、インデックスファンドへの積立投資がこれにあたります。
もちろん、これも策略です。
バブル崩壊後の失われた30年で日本株が低迷したので、証券会社や運用会社が安定した手数料収入を得るために考え出した策略です。
しかも「長期投資が基本」と謳っているので、数十年後に儲からないと分かっても、勧めた人は既に死んでいるという見事な策略。
こう考えましょう。
もし、あなたの友人が「この会社の株を買えば絶対に儲かるよ」と勧めてきたとして、その会社が「あなたが聞いたこともない名前の会社」なら、どうしますか?
その会社の株を買いますか?
「S&P500」、あなたは500社の名前を全部言えますか?
「NASDAQ100」、あなたは100社の名前を全部言えますか?
あなたは汗水垂らして稼いだお金を、数十年もの期間、名前も知らない企業に注ぎ込み続けるのですか?
つまり、そういうことなんです。
「みんながやっているから」
これ、小学生と同じ知能レベルですよね。
「みんなが持っているから買って」
反論が来るかもしれないので、あらかじめ書いておきます。
バフェットはS&Pへの投資を「貧乏人が金持ちになるための戦略」として勧めているのではなく「大金持ちが配当収入で余生を暮らすための戦略」として勧めているのです。
「世の為、人の為」について
「世の為、人の為になりなさい」
誰でも一度は耳にしたことがあると思います。
素直な子供は、
「よし、困っている人を助けよう」
と医者、警官、弁護士、消防士、教師などを目指すと思います。
今時の子供は、
「YouTuberやゲームクリエイターになって、みんなを楽しませよう」
と考えるのかもしれません。
因みに、僕の娘は「医者になりたい」と言っています。
これは、恐らく妻が病弱のためでしょう。
ですから、僕は娘をサポートすることで間接的に世のため、人のために・・・
僕はこう考えています。
「世の為になる」とは「省資源」
→世界の資源は限られているから。
「人の為になる」とは「時短」
→人間の時間は限られているから。
スマホを例にすると、
コンピュータを小さくすることで省資源。
ナビ機能で目的地に最短距離を迷わずに着けるので時短(他にもあらゆる機能で時短に貢献)。
ですから、どの企業に投資すべきかを考える際に、
「世の為、人の為」になっている企業、もしくは今後なりそうな企業を選べばいいということです。
Microsoftは、スマホで覇権を握れなかったので、スマートグラスの開発に力を入れています。
もう少し思考を上流にしましょう。
「世の為、人の為」をひと言で言うと、「効率化」です。
つまり、「費用対効果」や「利回り」などを比較検討するということですが、思慮が浅いと「楽して儲けたい」となります。
相場展望について
年末になると、「来年の相場展望」みたいな話を見たり、聞いたりすると思いますが、全く無視して大丈夫です。
仕事だから書いたり、話したりしているだけで、誰も本気で当たるとは思っていません。
もう少し詳しく説明しましょうか。
例えば、結構信憑性の高い予測で「来年は株安になる」と誰もが考えたとします。
当然ながら、多くの人が下がる前に売ろうとします。
売りたい人が売り切ってしまえば、相場は上がるしかなくなります。
「噂で売って現実で買え」という展開になります。
このように信憑性の高い予測ほど当たらないようになります。
ですから、「予測(ヨソク)は糞よ(クソヨ)、予想(ヨソウ)は嘘よ(ウソヨ)」と考えます。
YouTubeについて思うこと
このブログのURLを見れば分かりますように、僕は以前YouTubeへの動画投稿を行っていました。
目立ちたかったわけでも、承認欲求のためでもなく、純粋に「スプラトゥーン」が好きで、ブキやギア(装備)の効果を検証し、みんなと情報共有したかったのです(もっとも設備投資分くらいは回収しようと広告は付けていましたし、今でもお金は入ってきています)。
当時のYouTubeの視聴者層は主に子供だったので、プレイ動画の方が人気で、検証動画はほとんど注目されませんでした。
また、毎日動画投稿しなければアクセスが伸びないといったシステムにも疑問を感じ、疲れるので止めてしまいましたが、YouTubeの盛り上がりは感じていましたので、Googleの株は買いました。

「YouTubeを見よう!」→一般人の発想
「動画投稿しよう!」→労働者の発想
「Alphabet(Googleの親会社)の株を買おう!」→資本家の発想
(既に売りましたが、、、)
YouTubeについて思うこと その2
僕は、日常的に書店に行きます。
本の帯によく登場するのが、オリラジの中田敦彦さんとメンタリストのDaigoさんで、どちらもYouTuberでもあります。
中田さんは本の紹介、Daigoさんは論文内容の紹介と【他人のふんどしで相撲を取る】といったことです。
この二人に2ちゃんねる創設者の”ひろゆき”さんがよくリコメンドされます。
Daigoさんとひろゆきさんは、お酒を飲みながらというスタイル(酔っていたので、、、という逃げ道)、そして中田さんは「僕の意見じゃないですよ、この本の著者の意見です」と言います。
まぁ、コメント欄が荒れたり、ネットで色んな事を言われるからでしょう。
そこまでしてYouTubeを続けるということは、本当にお金が欲しいのでしょう。二人は自分のファンクラブ的なモノに誘導していますし、一人は「切り抜き動画」を認めて稼ごうとしています。
見ている方の何か役に立てばいいのですが、僕が言えることは「Googleの収益を上げるために頑張って下さい」ということです。
短期売買と長期投資について
僕は、短期売買で稼いだお金で、長期で保有する配当株を買い、不労所得を増やしていっているわけですが、そもそも短期売買と長期投資は相反するものではありません。
棋士の羽生善治氏はイカのように言っています。
先を読むための思考法として論理的な判断で得られる短期予測の【三手の読み】と、大局的で感覚的な判断の【鳥瞰・俯瞰】を併用してバランスよく使う
プロスポーツの監督も、目先の試合の戦い方とシーズンを通しての戦い方の両方を考えているでしょう。
大局観があるからこそ、短期勝負に挑めるのです。
ファンダメンタルズとテクニカル分析について
こちらも相反するものではありませんが、僕は個別企業の財務諸表は全く見ません。
ファンダメンタルズ的なことで重視するのは、米国の経済指標と金融・財政政策くらいです。
スティーブ・ジョブズがイカのように言っています。
抽象的思考や論理的分析よりも、直感的な理解や意識の方が重要
iPhoneは、分厚い取扱説明書を読まなくても直感的に操作できるので大ヒットとなりました。
同様に、チャートを見れば直感的に売りか・買いか・休むべきかが判断できます。それこそ取扱説明書(財務諸表)を見なくても。
キャピタルゲイン増税について
「キャピタルゲイン(売却益)」が増税されたとしても、株を売らなければ関係ありません。
それに、お金持ちが重視するのは「インカムゲイン(配当)」です。
仮にキャピタルゲインが増税されれば、株を売る人が減るので、株価が下がりにくくなります(特に配当が出る銘柄は)。
簡単に言うと、日銀がETFを買った後、売らないから日本株が下がりにくいようなことが米国株でも起こるということです。
「増税」というと、何でもかんでも株価が下がると考えるのは短絡的です。
「対立」ではなく「競争」を
3月25日バイデン大統領は就任後初となる記者会見をホワイトハウスで行いました。
その際に習近平国家主席に電話で「表題の言葉」を伝えたそうです。
このニュースを読んで「バイデン大統領は君子だな」と感じました。
また、彼は「再選を目指す」とも言っていますので、マーケットとも上手く付き合っていくでしょう。
いずれ企業や富裕層に増税を課すでしょうが、コロナが終息して完全雇用が実現するまでは行わないでしょうし、ソフトランディングを目指してくれるはず。
ですから、今後の株高にも期待できるということです。
ここからは、娘に対しての言葉です。
「競争」は、成長を促進します。
短距離走のタイムを計る時も、一人で走るよりも競争相手がいた方が良いタイムになるのは周知の事実。
資本主義≒競争志向、社会主義≒平等志向ですが、世界中に拡大しているのは資本主義。
誤解を恐れずに言えば、
学校の先生は、授業を一生懸命やっても給料には反映されません。
塾の先生は、生徒の成績が給料に反映されます(成果主義)。
どちらに習った方が成績が上がるでしょう?
また「個別指導」は手厚いサービスだと感じるかもしれませんが、全員同じ条件で授業を受けて席順などで競争させる方が成長を促進させます。
難しく考えなくても、運動を習えば体が鍛えられ、塾に行けば頭が鍛えられる、つまり労力に比例するということです。
日本は、2020年度より「学習指導要領」が新しくなりました。
教科書や受験問題を見ると、5年後、10年後の日本に期待せずにはいられません。
タンス預金が増えている件について
日本銀行が2021年3月17日に発表した2020年10-12月の資金循環統計(速報)によると、家計部門の金融資産残高は1948兆円で、内訳はイカの通りでした。
「現金・預金」約54%(過去最高)
「株式等」約10%
「投資信託」約4%
因みに、民間企業もお金を貯めこんでいます。
ご存知のように「お金」は、経済にとって血液のようなものですので、日本はお金の流れが悪く、あちこちに「動脈瘤」があるようなものです。
それを日銀がポンプのようにお金を流すことで、生命維持装置の役割を担っています。
今後は、義務教育で「投資」について教えるようですので、いずれは投資額も増えるでしょうし、近い将来必ず「投資することが当たり前」の世の中が来ます。
そして、ウォーレン・バフェット氏が推薦しているように「インデックスファンド(S&P)」への投資が主流になるでしょう。
ですから、米国株のオールスタープレーヤーと言えるダウ銘柄を保持し、配当再投資をしておけば、後から投資を始める人よりお金持ちになれます。
経験を糧にする
人間は結局のところ、経験からしか学べません。
過去にSARSやMERSといった感染症の流行があったにも関わらず、日本にとっては対岸の火事くらいの認識でした。
日本で感染が拡大する可能性だってあったはずなのに、何の対策も取っておらず、今回のコロナショックでは、マスクや消毒液、医療用防具服が不足し、検査体制も整っていなかったことが露呈しました。
もちろん、今後は国も対策を考えるはずです。
相場においても同じで、暴落・ショック安を経験し学びます。
僕は、リーマンショックや東日本大震災時などの株式市場に関するデータを結構残していて、暴落時に取るべき行動を決めています。
その甲斐あって、今回のコロナショックでは結構稼げました。
経験こそが財産です。
そこで、今回の一連のコロナ騒動について記憶しておくために、また今後の世界経済を考える上で良い本がありましたので紹介しておきます。
コロナショック後の株と世界経済の教科書
※テクニカルについては書かれていませんが、世界経済に関するファンダメンタルズをひと通り把握できるので、オススメです。
アップデートの重要性
何をアップデートするかというと「トレード手法」です。
以前、僕は「タンカー理論」という自分が勝手に命名したトレード手法を持っていました。
例えば、日中に株価が上昇するような好材料が発表されたとします。
十年前なら、この材料で翌日の日経平均も上昇しましたので、その日の内に買っておけば儲かりました。
タンカーは慣性が働きますので、すぐに向きを変えることは出来ません。
これをトレンドにも当てはめて、勝手に「タンカー理論」と呼んでいたわけです。
当時は、やはり日足でトレードしている人が多いからと解釈していました。
なぜなら専業トレーダーなんて、ほとんど生き残れないからです。
しかし、サラリーマンならトレードが下手でも定収入があるので、損をしても生き残ることは出来ます。
ですから、デイトレーダーより日足トレーダーの方が多いので、翌日までトレンドが生きていたというわけです。
しかし、現在はそういうわけにはいきません。
材料なんて、数時間で株価に折り込まれます。
なぜかというと、スマホが登場したからです。
更に、トレードアプリが普及したからです。
日中仕事をしている人でも、少しの隙間時間があればニュースをチェックできますし、トレードすることも可能です。
ですから、現在はどのような材料でも数時間以内には株価に織り込まれていきます。
これは別にガッカリすべきようなことではありません。
材料が早く織り込まれるなら、それに対応したトレード手法が生まれるからです。
トレード手法は一度作れば終わりということではなく、アップデートもしなければなりません。
株価下落のサイクル
僕が投資を始めた十年前は、大体半年だったと記憶しています。
「株価は半年先を見ている」みたいなことも言われていましたし、当時チャートを眺めながら「ホントにそうだ」と感じたのを覚えています。
そして、株価の周期が半年なのは「信用取引の期限が半年だから」と個人的に解釈していました。
当時の主戦場は「信用取引」だったのでしょう。
現在は、大体3ヶ月周期です。
- 2015年12月天井→2016年02月底
- 2018年01月天井→2018年03月底
- 2018年10月天井→2018年12月底
- 2020年01月天井→2020月03月底
これは、現在の主戦場が「先物」だということを表しています。
先物(ラージ)は3ヶ月が取引期限だからです。
こういったことに気付くのも、トレードで稼ぐコツ「俯瞰(=達観)」です。
今回のコロナショックにおいても「高値は1月だから、3月中に底打つな」と考えていました。
実際、3月24日のトレード方針で「現物株1000株買った」と書いています(CFDも同時に仕込みました)。
今後、もしCFDが主戦場となれば「15ヶ月周期」になるかもしれません。
負ける要素を全て排除すれば勝ちしか残らない
書くのを避けては通れないテーマですので、気が重いですが書きたいと思います。
結局のところ、5ステップのスタート地点である「知識」が不足していると、その後のステップは上手く行きません。
「無知」は色んな弊害を生み出しますので、まずは「知識を得ること」です。
トレードする商品について
例えば、自分がトレードする商品について熟知しなければなりません。
実際のところ、僕も先物において「証拠金の額が変動する」ということを知らずにトレードして大損しています。
レバレッジを使うなら、
- どのようなケースで「追証」は発生するか?
- 「追証」にならないようにするにはどうすればいいか?
少なくとも、この二つに答えられないようでは勝てるトレーダーになるのは絶対に無理です。
「追証」に対する不安が「恐怖」を生み出します。
トレードにおいて「恐怖」や「欲望」といった感情は、弊害でしかありません。
極端な話、恐怖を感じながらチャートを見ていると、その時点のローソク足が陰線になった瞬間に売りたくなるということです。
CFDや先物について熟知したい方はイカの記事を読んでください。

「追証」に関する知識を得たなら「リスク管理」が可能となります。
自分の「リスク管理は完璧、何が起きても大丈夫」と言えれば合格です。
もし言えないなら「現物株」のトレードをオススメします。
トレードで負ける理由について
メチャクチャ簡略化して説明してみます。
例えば、コイントスを考えてみて下さい。

「表」か「裏」を当てるゲームです。
これを1000回やりましょう。
毎回「表」か「裏」かをテキトーに言ったとしても、大体勝率5割になるのは分かりますよね?
トレードに置き換えましょう。
「上がる」か「下がる」かを当てるゲームです。
これを1000回やりましょう。
毎回「買い」か「売る」かをテキトーにやったとしても、大体勝率5割になりますよね?
人それぞれだと思いますが「チャートを分析」したり、「経済番組やニュース番組」を見たり、「新聞や経済誌」を読んだりして勝率を高めようとしてるはずですよね?
・手数料
・決済額が「利益の幅<損失の幅」となっている
手数料についてです。
売買の往復手数料が100円だとします。
イカの二つのケースの売買手数料を見てみます。
千円を利益確定した時の手数料は10%です。
1万円を利益確定した時の手数料は1%です。
少ない利益を取りに行くと手数料負担が大きくなるということですが、これは手数料無料の証券会社を利用することで解決できます。
「利小損大」を「利大損小」にする
トレードにおいて、よく聞く単語ですが、
どうすれば「利大損小」になるか?
という方法を知らなければ意味がありません。
例えば、先物・CFDでは「10円や20円」で利益確定はすべきではありません。
だって「10円や20円」の含み損では絶対に決済しないでしょう?
利益は10~20円で確定 < 損失は10~20円以上で確定
つまり、これは「利小損大」をやっている訳です。
そもそも、10円利食いで1000円取ったところで、200円は税金ですので利益は800円です。
そこから手数料を引かれます。
少ない利益を取りに行くと手数料のインパクトが大きくなります。
※売買手数料無料の証券会社を利用すれば解決します。
少し、成長して50円~100円で利益確定できるようになります。
ただ、これでもまだ不十分です。
買いサインで買ったのなら、売りサインが出るまで決済しない
もしくは、一旦売られるような節目に到達した時に決済する
ここまで出来るようになれば、もう一段階上が見えてきます。
つまり、10円や20円で利食いしている間は一生勝ち組にはなれません。
解決策です。
まず、エントリーした直後に「+100円」と「-100円」のところに利益確定と損失確定の注文を同時に出します。
「OCO注文」とか「W指値注文」というものです。
そして、とりあえず100回トレードします。
100回トレードして利益が出ると分かれば、優位性が証明されたとして枚数を増やせます。
損失が出るなら、そのトレード手法は使えません。
(むしろ売買を逆にすれば儲かるレベルです)
多少エントリータイミングが悪くても、トレンドにさえ乗れていれば、トレードを100回行って損失になることはありません。
成長しよう思えば、何かしらステップを踏みましょう。
論理的に考え、試行錯誤しましょう。
リスク管理について
リスク管理が出来ていれば感情を排除できると書きました。
極端な話ですが、どのようなケースになっても追証が発生しないと言えるだけのお金があればリスク管理は出来ています。
十分なお金が無い時にリスク管理をする方法は「テクニカル分析」です。僕は数十万円の資金を数千万円に殖やしてきたので、当然こちら側です。
これは、自分のテクニカル分析に絶対の自信があって可能になります。
「損切り」という概念など無い
「損切り」は、投資をやっている人なら、誰もが聞いたことがある単語でしょう。
しかし「どのように損切りを行えばいいのか」ということを自信を持って人に説明できる人はいないでしょう。
説明出来ないのは理解していないからです。
僕の辞書には無いですし、投資の世界からも抹消していい言葉です。
昔、読んだ書籍には大体こんな感じで書かれていました。
「損失が大きくならない内に損切りせよ」
「含み損が○円(〇%)になったら損切りするというルールを決めよ」
こんな感じで書いてある書籍は、火炎放射器で燃やして構いません。
著者は恐らく稼げてはいませんし、その本の他の項目も大したことは書いていません。
そもそも株価が上昇する前提で買ったのなら、株価が下がったところで損切りなんてする必要ありませんよね。
僕がよく口にする「ダウ」は上昇する前提なので損失確定などしません。
では、上昇する前提ではない日経225ではどうか?
「買いサイン」が出たら買い、「売りサイン」が出たら決済する。
もしくは、
「売りサイン」が出たら売り、「買いサイン」が出たら決済する。
そして、決済の結果、それが「利益確定」か「損失確定」かだけです。
例えば「買いサイン」が出たので買いました。
その後「含み損が〇円になったから」なんて理由では絶対に決済しません。
「損失確定」となるのはイカの二つのケースです。
- 買いサインが出たので買いました。
- しかし、その後「売りサイン」が出ました。
- 今後下落する確率が高いので買いポジションは決済しました。
- 売りサインが出たので売りました。
- しかし、その後「買いサイン」が出ました。
- 今後上昇する確率が高いので売りポジションは決済しました。
エントリーした後、何かしら「材料」が出た時に起こり得ます。
これは「損切り」ではありませんよね。
つまり「○円(〇%)で損切りせよ」なんて言っている人は、読者が「売買ルールが確立していない」という前提で書いているのです。
素人は含み損を抱えた時に狼狽しますよね。
「もっと損失が大きくなったらどうしよう?」と。
その時に「含み損○円(〇%)になったら決済しなさい」と教えているわけです。
売買ルールの確立していない素人相手に「損をする方法を教えている」のです。
売買ルールを作りましょうと教えるのが投資本の使命でしょう。
恐らく著者の思考はイカのような感じです。
「投資についての本を書くのなら、損切りについて書かないわけにはいかないよな」
「でも実際のところ、よく分からないんだよなぁ」
「大体、どの本にも〇円(〇%)で損切りせよって書いてあるから、そんな感じでいいだろう」
これで、今後、投資本を選ぶ時に「損切り」について、どう書いているかで読む価値があるかどうか分かりますね。
バフェット氏に関する二つの記事
いずれも「日経新聞の記事見出し」について感じたことです。
バフェット氏率いる米バークシャー、最終赤字5兆円
リーマン・ショックの時も、
「バフェット氏が赤字を出した」
「バフェット氏ですら損をする相場」
と投資で稼ぐのは無理ゲーといった記事が踊っていました。
ただ、依然としてバフェット氏は世界で片手の指に入るお金持ちです。
言いたいことは、今期に計上したのは赤字と言う「含み損」ということです。
投資をやっていれば「含み損」を抱えるのは当たり前です。
毎回ピンポイントで底や天井を当てることは不可能ですから。
「含み損」を抱えない投資家など存在しないのです。
バフェット氏、航空株すべて売却 「世界は変わる」
今後は、テレワークが盛んになるのは目に見えています。
「通勤ラッシュ」「通勤時間」「交通費」
これらは人生において無駄だと誰もが気付いているはずです。
欲しいものは全て玄関に届きます。
「旅行する人はいるでしょう」って?
豪華客船に乗りたいと思いますか?
数日間滞在するわけでは無いので大袈裟に語られることはありませんが、飛行機内で感染が拡大していたことは明らかです。
機内は「3密」でしょ?
VR(バーチャルリアリティー)技術は今でもかなりの臨場感を生み出していますが、更なる発展を遂げれば「旅行」すら家で楽しむ人が増えると思います。
↓ホントに凄いですから
ホラー映画、二度目は怖くない
リーマン・ショックの時は、100年以上の歴史がある大手証券会社が倒産するといった想像できないことが起こりました。
経済にとって、お金は「血液」、銀行は「心臓」であり、この部分が機能不全になったのでダメージは大きかったです。
日本国内でも「派遣切り」が問題となり、そういった方を支援するために公園で炊き出しなどが行われていました。
東日本大震災の時は、ショッキングな津波映像や原発事故による放射能漏れ、輪番停電など、結構メンタルが揺さぶられました。
今、思うと除染作業なんて僕がやる仕事ではなかったように思いますが、まぁ血迷うほど冷静ではなかったんだと思います(良い経験をしたと思っています)。
何が言いたいのかというと、景気というものは「振り子」のようなものだということです。そして、必ず行き過ぎます。

リーマン・ショックの時も東日本大震災の時も当時は「真っ暗」な雰囲気を味わいましたが、後で「あの時、ガッツリ投資しておけば良かったなぁ」と感じたものです。
今は「コロナウィルスで緊急事態宣言中」ですよ。
経済指標が〇年ぶりの悪化ですよ。
今、投資して、必ずやってくる「楽観の時」に売れば必ず儲かります。
といっても、今回が投資を始めてから、初のショック安だという人には分からないかもしれません。
ですから、伝えたいんです。
「ホラー映画は二度目は怖くない」と。
今度は、楽観の話をしましょう。
昨年10月に消費税が10%になりました。
株価は下がって当然なのに下がりませんでした。
キャッシュレス決済の還元によって、消費増税のインパクトが緩和されているなどの意見がありましたが、ペイを使っている人は国民の2割だという統計も発表されていました。
「ははん、これもう株価は天井だな」と気付きましたよ。
金融緩和でお金が有り余っていると、遊ばせておくわけにはいかないので株が買われるのです。
それは、現実の経済状態に関係無しです。
余談ですが、コロナ禍でも現金で払っている人がいます。
まとめ
言いたいことは、いつになるのかは分かりませんが「今、投資をしておけば儲けられる」ということです。
そりゃ、僕は預言者ではないので100%とは言えませんが、歴史がそれを証明していますし、先人もそう言っています。
「人の行く裏に道あり花の山」
悲観の中に上昇トレンドは生まれ、楽観の中に下落トレンドは生まれると。
「投資家」としての資質
偉そうなことを書いていますが、当然ながら僕も「ど素人」からスタートしています。
ですから「ど素人」の考えがよく分かるわけです。
例えば、初心者の頃はポジションを持ったままだと熟睡できません。
要するに「不安」なんです。
でも、銀行預金の利率を考えてみると、口座にあるだけのお金はハッキリ言ってサボっていますよね?
全く稼いでくれませんから。
それなら、むしろ投資しているお金の方が働いてくれているわけなので安心しませんか?
こう考えると不思議なもので、今度は逆に投資していないと、
「寝ている間に急騰したら、どうしよう?」
と考えるようになるんです。
そして、ポジションを持っている状態が平常になります。
これは「投資家としての資質」の話です。
そうすると、今度はトレーダーとしても成長できます。
今まで、ポジションを持っていることで少なからず感じていたプレッシャーや感情の揺らぎみたいなものが消え、本当に高台から軍隊を操っているような感覚でトレードできるようになります。
もちろん、一朝一夕にその域に達することは出来ません。
「チャート読解力」、何よりも「経験」が必要です。
サイトのテーマ
サイトのタイトルにありますように、売買(トレード)において分析・判断・手法は出来る限り「シンプル」を心掛けます。
なぜなら、再現性を高めるためにです。
もっと言うなら、ジジィになっても出来るようにです。
現在、どのようにソレを伝達すべきか、思考中です。
例:言語論理型、数学的思考型、はたまたイラスト型とか。
