大昔の人々は、台風や地震などの自然災害を「神の怒り」だと考えて恐れていました。
もちろん、現在も自然災害は恐ろしいですが、盲目的に怖がっている人はいません。
なぜなら、台風や地震の原因が「神の怒り」ではないことを知っているからです。
結局のところ、恐怖や不安といった感情は【無知】から生まれます。
「投資は怖い」「信用取引は怖い」「先物取引は怖い」「レバレッジは怖い」、こういった怖さは全て【無知】から生まれています。
知ってしまえば何も怖いことはありません。
レバレッジを使い、CFD(差金決済取引)で効率良く稼ごう

レバレッジとは?
レバレッジとは【てこの原理】の「てこ」のことです。
レバレッジを使えば、少ない資金で大きく稼げる可能性があります。
現物株の取引は、所持金分しか買えませんのでレバレッジ1倍です。
信用取引は、所持金の約3倍までトレードできるのでレバレッジ約3倍です。
先物取引やCFDは、レバレッジ約10倍~約20倍です(値動きの荒さによって毎週変更)。
※僕が使っているDMM CFDは、レバレッジは10倍固定です。
レバレッジ商品は、リスク管理しないと確実に大損します。
最も重要なことなので、最初に書いておきます。レバレッジを使うことで絶対に守るべきポイントは、イカの通りです。
1.新規建てすれば、必ず直後に決済注文を出す。
決済注文は「OCO※」で行います。
※「One Cancels the Other」の略で、利益確定と損失確定の注文を同時に出せます。どちらか一方の注文が成立すると、もう一方が自動的にキャンセルされます。
例えば、日経平均のCFDを1枚23000円で買ったなら、その直後に23100円で利益確定、22900円で損失確定というOCO注文を出します。一度出した決済注文は絶対に変更しません。
これさえ守れば、大損する可能性は絶対にありません。
後は、損失確定よりも利益確定の方で決済できる確率の高いトレード手法を追求することに専念するだけです。
2.十分な証拠金を口座に入れる。
「ポイント1」を守れば「ポイント2」は必ずしも必要ではありません。
例えば、日経平均が23000円の時、日経平均のCFDを1枚取引するのに必要な証拠金は(レバレッジ10倍の場合)23000円です。その10倍である23万円を口座に入れておけば実質レバレッジが1倍となるので現物株と同じとなり、精神面が楽になるということです。
3.短期トレードに徹する。
上の「ポイント1」を守れば、自然と「ポイント3」も守れます。
レバレッジ商品は短期売買が基本です。
なぜレバレッジを使う?
「なぜレバレッジを使うのか?」ということですが、これは効率良く稼ぐためです。
例えば、株価は長期的に考えると緩やかな右肩上がりの曲線となりますので、株を買って持っておけば、いずれは値上がりすると考えられます。
しかし、将来100%株価が上がるとも言い切れませんし、短期的には上がったり下がったりします。
○○ショックのように暴落する時もあるわけです。
そんな時に、レバレッジ商品は「売り」から取引を始められるので、下がると思えば売って、後で買い決済をすることで差額を利益と出来ます。
短期的な株価の波(上昇トレンドや下落トレンド)にそれぞれ乗ることで、トレード回数(収益回数)を増やし、長期投資で得られる資金より多くの資金を得ようとするわけです。
CFDや先物(mini)の損益
日経平均が10円動けば1,000円の損益、100円動けば10,000円の損益となります。
どのように稼ぐのか?
簡単に説明していますので、イカの記事をご覧下さい。

CFD(差金決済取引)のメリット
- ゲーム感覚で稼げる(公営カジノのようなもの)
- 少ない資金で稼げる(誰でも金持ちを目指せる)
- ほぼ24時間取引可能(日本の祝日も取引可能)
- 売りから取引可能(景気に関係無しに稼げる)
- 災害時にも強い(不動産と違い瞬時に現金化可能)
- 分散投資の必要がない(倒産の心配がない)
- 海外の指数を円で取引可能(為替損益無し)
必要知識が無いと相場から即退場
CFDについて深く知ろう
CFD(Contract For Difference)とは?
「Contract=約定・契約」
「Difference=差」
という意味で差金決済取引のこと。
株価指数の差金決済取引をCFDと言い
為替の差金決済取引をFXと言います。
CFDは「くりっく株365」、FXは「くりっく365」とも呼ばれます。
これらは東京金融取引所の商品です。
株価指数とは?
株価指数とは「取引所全体」や「特定の銘柄群」の株価の動きを表すものです。
・TOPIX(トピックス、東証株価指数)=東証第一部に上場している全銘柄から算出されたもの。
・日経225(日経平均株価)=東証第一部上場企業の中から225銘柄を選んで算出されたもの。
CFDの種類は?
「日経平均(日本)」
「ダウ・ナスダック・S&P(米国)」
「DAX(独国)」
「FTSE(英国)」
などがあります。
同じ「日経平均」のCFDでも、証券会社によって「JPN225」と言ったり、「日経225」と言ったり、呼び名が違います。
先物に勝るCFDの利点
株価指数に連動した商品という点では同じですが、CFDは売買手数料無料や取引時間が長い証券会社があります。
先物は、売買手数料が無料の証券会社が無く、取引時間(8時45分~15時15分、16時30分~翌5時30分)にブランクがあります。
※ブランク時間(15時15分~16時30分)は注文が約定しません。
先物取引は相場が落ち着いていれば証拠金が安いという利点がありますが、個人的にはレバレッジが10倍と固定されている方がリスク管理が楽なので気に入っています。
先物には「日経平均」「TOPIX」があります。
SBI証券で先物取引をする利点
SBI証券には、先物取引において他の証券会社には無いメリットが2つあります。
HYPER先物
セッション(取引時間)内で取引を完結させることで、1枚あたりの必要証拠金が通常の半分になります。
※注文前に「通常注文」か「HYPER」のいずれかを設定します。
J-NETクロス取引
取引所に直接発注するよりも有利な価格で取引できる可能性があるサービスです。

※注文画面で、JーNETクロスを「優先する」を選ぶと利用できます。
なぜ株価指数を取引するの?
値動きと損益について
実際の差金決済取引について見ましょう。
※2020年9月末時点(日経平均株価23,000円)で話を進めます。
例えば、日経平均株価が23,000円の時に買って、23,010円の時に売れば、1000円の利益となります。
逆に、日経平均株価が23,000円の時に買って、22,990円の時に売れば、1000円の損失となります。
10円の値動きで1000円儲かるということは、実際には日経平均という商品を2,300,000円で買って、2,301,000円で売っていることになります。
でも、230万円なんて、なかなか用意できないですよね。
ってなります。
証拠金とは?
担保についてです。
銀行からお金を借りる時に家とかを担保にしますよね。
そして、万一お金が返せなくなれば、家を取られます。この担保を証券業界では「証拠金」といいます。
この証拠金の額は毎週変わります。どのように変わるかというと、大体1日に動く値動きの2倍くらいと考えて下さい。
※DMM.com証券のCFDは、レバレッジが10倍に固定されているので、必要証拠金は常に株価指数の1/10です。
これなら「差額」だけ「決済」する「取引」となります。
これが差金決済取引というわけです。
因みに「先物」も理屈は同じです。
ですから、毎日1000円も動く相場が続くとCFDを1枚取引するのに証拠金が20万円くらい必要になります。
値動きが落ち着き、証拠金が下がればレバレッジが30倍くらいになる時もあります。
追加証拠金(おいしょう)とは?
証拠金(担保)が足りなくなると追加証拠金(おいしょう)が必要となります。
CFDの場合は、毎朝の終値時点で証拠金が不足していれば追証発生となり、不足分を当日17時半~22時半までに入金しなければなりません(証券会社によって入金期限が違います)。
先物の場合は、取引時間中に一瞬でも証拠金が不足すれば追証発生となり、翌営業日の15時半までに発生した不足額を入金しなければなりません(証券会社によって入金期限が違います)。
追証が払えない人が出てくると証券会社は困るので、1日に動く値幅の2日分くらいを担保として預かるわけです。
追加証拠金発生の仕組み
例えば、先物(mini)1枚を取引するのに必要な証拠金が13万円とします。
口座に20万円入れて、日経平均先物(mini)を1枚購入します。
その後、日経平均が710円下げるとします。
つまり、7万1千円の含み損となります。
この時、口座の20万円-必要証拠金13万円-含み損7万1千円=マイナス1千円となります。
この時点で追証発生です。
仮に、そのあと日経平均が値を上げ、含み損が解消されても口座には不足した分(このケースだと1千円)を入金しなくてはなりません。
※CFDは、取引時間中ではなく終値時点で追証判定がされます。ただし、必要証拠金維持率が70%未満となると取引時間中に強制決済(ロスカット)されます。
また証拠金は変動しますので、証拠金が増加した時に口座の残高が不足しても追証となります。
※証拠金の変動時間は【CFDは毎週月曜日8:30】【先物は毎週月曜日16:15】です。
暴落時には、証拠金は20万円以上になることもあります。
ですから、最低でも口座に50~100万円はないと冷静なトレードは無理です。
【差金決済取引のイメージ】

差金決済取引の最大の魅力は?
※CFDも先物も取引単位は「枚」です。
2枚で取引すれば10円の値動きで1000円×2枚=2000円の損益が発生します。
つまり、自分が勝てるトレード手法を持っていれば、枚数を増やすだけで稼ぐお金も加速度的に増えていきます。
「売りから」始められるとは?
投資と言えば「将来性が見込めそうな会社の株を買い、その会社の業績が良くなり、株価が上がったら売って、その売買差益で儲ける」というのが一般人の認識だと思います。
しかし、CFDや先物では、値下がりしそうと思えば19000円で売った後、18000円で買い戻せば10万円の利益となるといった風に「売りから取引を始める」ことも出来ます。
「買い」から始めても「売り」から始めても違いはありません。
【取引の始め方の操作手順】
「買」か「売」を選び、「数量」を入れ→「注文」を押す。
売りから取引を始められるので、景気の良し悪しに関わらず、いつでも稼ぐチャンスがあるというのが魅力なのです。
また、現物株をたくさん持っていて「今後相場が下がりそう」と思った時に、全ての現物株を決済するのは大変ですよね。
先物の種類と取引期限は?
先物には「ラージ」と「mini(ミニ)」の2種類あります。
「mini」は、CFDと同じく10円の値動きで1000円の損益が発生します。
「ラージ」は「mini」の10倍で、10円の値動きで1万円の損益が発生します。つまり、証拠金も「mini」の10倍必要です。
「mini」の商品ラインナップは、1月限(いちがつぎり)、2月限、3月限、、、、という風に毎月第2金曜日が締め日の商品が最大4年先まであります。
因みに「ラージ」の商品ラインナップは、3.6.9.12の3か月単位となります。
ですから、「mini」においても、今が2月なら3月限(さんがつぎり)、4月なら6月限といった風に3か月ごとの先物を取引するのが一般的です。
3.6.9.12月の第2金曜日は特別清算指数算出日(MSQメジャーエスキュー)と言われ、朝9時以降に日経225の全銘柄が取引成立した価格を元に、その時の先物価格(最終的に決済される金額)が決定されます。
ただ、売買は前日木曜日の15時15分までしか出来ません。
CFDの種類と取引期限は?
CFDの種類は、1年ごとに1種類です(2020年10月開始)。
取引期限は、毎年9月第2金曜日~翌年12月第2金曜日(海外指数の商品は第3金曜日)の最長15か月となります。
最終決済価格は、先物のSQ値(清算指数)と同じ額となり、CFDでは「リセット値」と呼ばれます。
CFDと先物の違いは?
商品 | CFD | 先物(mini) |
---|---|---|
手数料 | 0円 (DMM証券) | 27.5円 (SBI証券) |
取引時間 | 8:30~7:00 (米国夏時間 ~6:00) 祝日取引可能 (GMO証券) | 8:45~15:15 16:30~5:30 祝日取引不可 (SBI証券) |
参考までに
※CFD[日経225]を1年間1枚保有していた場合の配当は43750円(2019年実績)。
CFDは「買い」をした場合、配当が貰えて金利を支払います。
逆に「売り」をした場合、金利が貰えて配当を支払います。
※金利については、ポジションを(翌日に)持ち越した際に発生します。
※配当については、ポジションを(権利付最終日に)持ち越した際に翌日に付与されます。
金額は予想配当から算出され、3月・9月の権利付最終売買日に買い持ちしていると多く貰えますが、CFDの価格自体は配当落ちした価格となります。
