「大陽線」は強い買い、「大陰線」は強い売り、というのが通説ですが、逆に「買いエネルギー」や「売りエネルギー」の出尽くしといったことも頭をよぎります。
「小陽線・小陰線」と共に検証します。
【大陽線・大陰線】翌日の上昇確率・下落確率は?%
検証条件
対象
日経平均先物の終日足チャート(始値8時45分・終値翌朝5時30分)
期間
直近一年間(2020年7月~2021年6月)
「大」と「小」の区別
前日比+1%以上、上昇した陽線を「大陽線」、
前日比-1%以上、下落した陰線を「大陰線」とします。
そして、
前日比+1%未満、上昇した陽線を「小陽線」、
前日比-1%未満、下落した陰線を「小陰線」とします。
※いずれも「ヒゲ」の有無は問いません。
カンタン説明
朝の5時30分以降にローソク足を確認し、その日の日中終値(15時15分)に対して、上昇するか・下落するかを判定するということです。
大〇線
大陽線

出現回数 | 31回 |
上昇回数 | 15回 |
下落回数 | 16回 |
上昇確率 | 48% |
大陰線

出現回数 | 25回 |
上昇回数 | 12回 |
下落回数 | 13回 |
下落確率 | 52% |
考察
「大陽線」「大陰線」からは、その後の値動きを予測しづらいことが判明しました。
いずれも終日足のローソク足ですので、日中(ザラ場)の高値・安値からギャップを生んでいる可能性があり、翌日はギャップを埋める値動きが発生しているためとも考えられます。
小〇線
小陽線

出現回数 | 27回 |
上昇回数 | 16回 |
上昇確率 | 59% |
小陰線

出現回数 | 26回 |
下落回数 | 11回 |
下落確率 | 42% |
考察
どちらも上昇する確率が高い結果となりました。
直近一年間は、小動きの翌日は上昇する確率が高かったことが分かりました。
言えることは、「前日陽線だから買い狙い」「前日陰線だから売り狙い」という単純な判断は通用しないということです。

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