最近チラホラと「今は買い時」みたいな話を聞くのですが「それは9月・10月あたりの安値付近の話であって、今はもう高いでしょう」と考えていました。
ただ、久しぶりに色々とチャートを見てみると、ダウは史上最高値と今年の安値から半値以上戻していますが、S&Pやナスダックはまだ1/3も戻していませんでした(僕は普段はダウしか見ていません)。
S&P(VTIなどを含む)やナスダック(レバナスなどを含む)が安いのは、組み入れ比率の高いGAFAMの決算が冴えなかったからです。つまり、買い推奨している人は「GAFAMが今はお買い得」だと言っているわけです。
もちろん、かつてAppleが市場から見放されてから復活したように、metaもメタバースの世の中になって復活し、後に「あの時metaを買っておけば~」みたいになるかもしませんが・・・。
GAFAMがお買い得かどうかはともかく、過去の経験則的に「今後株価指数は底堅く推移する」と思います。トレードを長年やっていると、サマータイム期間は売り有利、それ以外は買い有利みたいな感覚が体に染みついているのです。
ただ、金融緩和時の最高値を金利が4%を超えている期間に更新するとは考えていません。
ですから、金利の上昇トレンドが止まれば株の下落トレンドが止まり、金利が横這いになれば株も横這いトレンドという感じです。
株式市場が横這いトレンドの時に儲けるには、配当株を買って再投資するか、安く買って高く売るといった短期売買しかありません。
短期売買で稼ぐにはスキルが必要ですので、ほとんどの人にとっての最適解は「米国株の配当再投資」です。
僕は「アメリカ最高!」と考えているわけではありませんが、人間に例えると日本は「お爺ちゃん」なのです。アメリカもいずれ衰退するかもしれませんが、今はまだ「働き盛り」と言えます。
通貨の価値がどんどん下落する国の株では、儲けることは出来ません。
僕は死ぬまで日本で暮らすつもりですので、ドル資産からの配当やSWAPを下落していく円で貰って豊かに暮らすつもりです。
22年11月6日(日)相場展望&チャート分析
ドル/円-日足分析

ローソク足
安値引け陰線(下落余地有り)
チャートパターン
150円~145円のレンジ
→アメリカ政策金利に連動と見ています。
政策金利上限5%=150円、政策金利4.5%=145円みたいな感じです。
移動平均線
日足20MA(緑色)割れ。
→失業率悪化を素直に判断した模様。
トレード方針
消費者物価指数の予想は「前年比8.0%、前月比+0.6%(コア+0.4%)」あたりです。
140円くらいまでは「ナンピン買い」でいいかなと考えています。
原油-日足分析

ローソク足
高値引け陽線(上値余地有り)
チャートパターン
まだ三角保ち合い
→93.62ドルの上で推移しだすとW底で上昇トレンド転換
移動平均線
120MA(エンジ色)が上値抵抗線
トレード方針
世界銀行の見通しで「2023年の原油平均価格は92ドル」と発表してから上昇が加速。
戦争の長期化、OPEC+の減産が意識されているかもしれませんが、、、。
アメリカは備蓄放出と、脱炭素化加速宣言で価格を下げようとしています。
原油関連はシェブロン、シェル、エンブリッジなどの現物株を持っていますので、原油価格が上がることでの株価上昇が嬉しくもありますが、インフレは沈静化しませんから株価指数の上昇を抑えることになります。
ダウ-日足分析

ローソク足
上ヒゲ陽線(あや戻し)
チャートパターン
ひとまず33000~32000のレンジ
移動平均線
バンドウォーク解消から日足20MA(緑色)を目指す
→株価が下落するか、日足20MAが上昇するかは不明
トレード方針
金曜日の雇用統計は強弱混在の内容でしたので、チャートも上下にブレる展開となりました。
決算発表は終盤ですが、今週はアメリカ中間選挙、消費者物価指数に注目です。
ナス-日足分析

ローソク足
下ヒゲ陽線(前回安値を割るかどうか)
→CPI次第では底割れもありえます。
チャートパターン
117**~115**のレンジ
移動平均線
主要MAがすべて下向きなので売り有利
トレード方針
ナスダック連動の投信には毎月定額の資金流入がありますので、何かを買わなければいけません。
GAFAMが買えないものだから、組み入れ比率が高いペプシコが最高値を更新するという日本人には信じられない展開になっています(笑)。
ならば、コカ・コーラも最高値を更新して欲しいです。
ドル建て日経平均

ローソク足
下ヒゲ陽線
チャートパターン
190ドルの上で推移出来れば三尊底で上昇トレンド転換
移動平均線
60MA(橙色)が上値抵抗線
時足分析

+2σ~日足20MA
トレード方針
日経平均には良くも悪くもGAFAMはありませんので底堅いです。
デイトレは、時足20MAでの押し目買い狙いです。
↓「トレード手法」の詳しい解説はイカをご覧下さい(随時更新)。
