各国の中央銀行は「年2%の物価上昇」を目標にしていますが、現在は世界中で物価が高騰しています(日本はステルス値上げで分かりづらい?)。
果たして、金融政策で景気後退やスタグフレーションを回避できるでしょうか?
アメリカはソフトランディング可能なのか?
アメリカの人口推移と物価上昇率

↑グラフを見ると、人口増加と物価上昇が見事に相関。
ただし、ここ一年半は物価が急上昇しています。
コロナによる供給制限、半導体不足が原因と言われていますが、、、
FRBの資産と物価上昇率

↑角度がピッタリ一致していますので、直近の物価急上昇はFRBの金融緩和政策の影響だと分かります。
ですから、FRBはQT(金融引締め)を行い、物価上昇率を下げようとしているわけです。
ただ、前回のQT時は物価上昇が続いており、物価が目立って下落したのはリーマンショック時とコロナショックの時ぐらいです。
ダウと物価上昇率

ダウはリーマンショック時は54.7%下落、コロナショック時は39.1%下落しました。
今回の下落はまだ15.7%(5月19日19時現在)ですから、株価下落による逆資産効果はそれほど期待できません。
まとめ
前回よりもハイペースのQTがどこまでインフレを抑制できるのか、少なくとも数か月経たないと分かりません。
FRBはソフトランディング可能としていますが、「景気が良い=需要旺盛=物価に上昇圧力」ですから、そもそも矛盾しています。
結局、景気後退は不可避と考えて、暴落に備えた方が賢明です。
カイト
以上、当たらない予想でした
オクト
外れろ~